ハロウインの食品売場での仕掛け① <シンボリックアイテム、メニューを育成する>
【ハロウインの仕掛けを拡大】
世の中のトレンド、各社の仕掛けを見ても、育てようとする仕掛けは見られるものの、決定的なメニューや商品はまだ登場していません。節分が豆まきといわしの歳時記から恵方巻きの登場で、飛躍的にマーケットボリュームが拡大したように、ハロウインにもそんなアイテムの登場が待たれます。
パーティに欠かせない(どこのハロウインのテーブルにも登場している)アイテムを作ることでそれを中心とするパーティーメニューの広がりが出てきます。
<ハロウインのシンボリックアイテム案>
- ●ハロウインワイン、ハロウインジュース
- ワイン&ジュースの共通のキーワードを「この秋に収穫されたばかりのぶどうを使う」という「この秋の収穫をパーティで楽しむ」という切り口で提案
【商品案】 国産新酒ワイン、絞りたて100%ぶどう果汁など - ●ハロウインチキン
- クリスマスにつながるイメージでチキンを食べる。ただしローストチキンではなく、大人も子供も好きな唐揚げでパーティの入りやすさを作る。 ※サイドメニューにかぼちゃフライを提案
【商品案】 ハロウイン仕様のパッケージに入った鶏の唐揚げセット、フライドかぼちゃ
【10月の売場作りの背景とポイント】
◆ハロウインの仕掛けを拡大する
ハロウインは年々実施率が高まり、今や首都圏での秋のイベントではなく、全国各地でも定着し始めている10月の歳時記と言えます。
ハロウインのマーケットチャンスといえば、①部屋を飾る演出グッズ ②仮装パーティ、仮装イベントに参加するための仮装グッズ ③子供のハロウインイベントに参加するための準備物 ④自宅でパーティを楽しむためのメニューなどがあるとは思いますが、①~③は年々盛んになり、世代を超えたそれぞれの楽しみ方で盛り上がり、関連商材の販売ボリュームも拡大しているはずです。
ただ、④のホームパーティメニューなど食品売場の売上につながる歳時記には、まだ到達していないように思います。元々、「ハロウイン=かぼちゃ=かぼちゃの○○○」というようにかぼちゃを切り口にした仕掛けを最初に始めたことから、「かぼちゃ関連の食品を拡販する」という枠から抜け出せないのも、他の食品に結びつかない要因かもしれません。「ハロウインスイーツ」は「パンプキンスイーツ」でなくてもいいはずですが・・・。