あったかメニューはおでんから!
【9月の展開メニュー】
コンビニエンスストアのおでんの展開がはじまると、秋を感じるという人は多いかと思います。
夜に気温が下がって涼しくなると、立ち寄ったコンビニでおでんを購入・・・というシーンは誰もがあること。
しかし、おでんは通年で展開しているコンビニもあり、おでんは鍋ではなく、「気温に左右されにくい」あったかメニューとして、ポジションを変化させています。
9月に入ると鍋つゆの品揃えが始まります。しかし、動きを期待するのはまだまだ厳しい状況。
それならば9月はおでんに絞り込んでスポットを当て、鍋の前哨戦の秋のあったかメニューとして強化していきます。
鍋つゆの売場とおでん材料の売場を近づけることで、おでん材料購入層に対して「今年の鍋つゆのラインナップ」を見せることになります。レジ清算して、店を出る時に「おでんの次は鍋にしよう」という気持ちになっていただければ、10月からの鍋シーズンのスタートダッシュにつながります。
パック物のおでんをメインで販売 | … | 暑い時期なので本格的に材料から作るより、調理時短を強調 |
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少量、食べ切りサイズを販売 | … | 作り置きなどはせず、食べ切れる量だけを購入 |
具材は少量多品種 | … | シーズン最初のおでんは色々具材を入れたくなるので、 ばら売りは効果あり |
変り種よりベーシック | … | まずは標準的な具材でシーズン最初のおでんを楽しむ層が多い |
【9月の売場作りの背景とポイント】
◆9月はまだまだ夏?
日本人にとって、暑い夏を過ごした後の秋は待ち遠しいものです。「秋」というフレーズを聞くだけで「やっと過ごしやすくなる」という安心感、「日々涼しく、そして寒くなっていく」季節の移り変わりを最も楽しめるのが秋という季節です。
ところが、残暑が9月までずれ込み、涼しいどころか9月はまだまだ夏という定義が出来始めている状況の下、秋が短くなっているのも事実。遠い昔の「満月を見ながら行く秋を楽しむ」など、9月に涼しい秋を楽しむ機会は減ってきたように思います。
それならば、気温の状況に合わせて、秋を前面に出せる施策を出していく必要があります。
気温に関係なく「秋だから秋の訴求」ではなく、「時期に合わせて秋を組み込む」という発想で9月の施策を提案していきます。