お彼岸の中日(秋分の日)

【9月の歳時記の取り込み】

お彼岸は9月の重点的な歳時記のひとつです。しかし、「お彼岸の行事」は、年々縮小し始めているように思います。彼岸の中日に親戚一同が集まってお墓参りし、ごちそうを食べるなんていう風習は、ゼロではないものの減少傾向。彼岸の中日が「9月の単なる祝日」的な位置づけとなり、秋の行楽日になりつつあります。
お彼岸のチラシで見られる寿司、刺身、煮物野菜などのハレの食卓提案も必要です。しかし「秋分の日」ということを絡めて、人工的な売りの仕掛けを作るのも面白いかもしれません。
「お彼岸の中日」⇒「秋分の日」⇒「昼と夜が同じ長さ」⇒「ハーフ&ハーフ」・・・ということで「半分っこセール」をイベント的に展開してみてはいかがでしょうか?

<施策例:秋分の日のハーフ&ハーフセール>
2つ買えばお買い得 同じものを2個買えばお得になるバンドルセール
2人前セットづくし 2人で食べる2人前の惣菜、料理セット、2人前パック
2色メニュー 2種の具材入りおにぎり、まぐろ(赤)とぶり(白)の2色にぎり寿司セット
ハーフ&ハーフビール 普通のビールと黒ビールをセットで買えばノベルティがもらえる  など

【9月の売場作りの背景とポイント】

◆気温に左右されない歳時記の活用
気温の影響を受けやすい秋~冬のメニューを、プロモーションの軸として出していくのは、この時期は危険です。特に彼岸までの9月1週~3週は、秋の歳時記を上手く取り込んでいくというのが、プロモーションとしては有効かもしれません。
今年は十五夜が9月8日で、通年の感覚でいくとかなり早まっています。 しかし、十五夜当日が月曜ということは、9/6(土)~9/8(月)の期間で「週末を巻き込んだ十五夜企画」を展開することが出来ます。
消費者は「十五夜=秋」という印象が強いため、気温が高い状態でも売場で「秋らしさ」をてんかい演出する事が出来ます。
歳時記は、季節の変わり目を示す様々なものがあります。それらにスポットを当てて季節感を上手く演出すれば、お客さまのついで買いにつながる売場が出来上がります。

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